【ラノベ書評】『三角の距離は限りないゼロ 5』について語りたい

こんにちは。あっしゃまです。

 

今回紹介する作品は、私がとあるオタク系本屋でアルバイトしていた時に、お客さんが持ってくるライトノベルの中で、一際表紙絵に目を引かれて、購入に至った作品です。

 

その本のタイトルは次の通り。

 

『三角の距離は限りないゼロ 5』

 

この記事内では、この作品の第5巻の内容について語っていきたいと思いますので、ネタバレ等は極力控えますが、絶対にされたくないという方は、今ここで引き返すことを強くおすすめ致します。

 

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基本情報

 

あらすじ

※ネタバレ注意

もう一度、言います。これから話すのは「第5巻」の内容です。

 

「秋玻」と「春珂」。二人に同じだけ恋をすることで、「春珂」という人格が消えることはない。

身体を共有する彼女たちの、矢野へのアプローチは、次第にエスカレートしていき、当の矢野自身は、その好意に対して、嬉しさを感じつつも、どこか不誠実な気がして、罪悪感に苛まれる毎日を送っていた。

時は高校二年の二月。矢野たちの学年は徐々に次の学年に向けて、進路について考えさせられる時期である。

自分の進路が明確に定まっていない矢野は、職場体験で千代田先生に勧められた出版社に行くことになり、そこでとある編集者との出会いが、矢野自身に新たな学びを与えることとなる。

果たして、職場体験を通して矢野が選んだ進路は?

そして、「秋玻」と「春珂」との三角関係の恋の行方やいかに。

 

感想

  • ストーリー

 これまで出会った恋愛モノの作品の中でも、特に「繊細」という言葉が最適だと感じる作品だと思う。

思春期特有の恋愛観や、進路に対する葛藤、我々が主人公たちと同じくらいの年齢の時期に一度は必ず感じていたであろうそういった感情を「繊細」に「リアリティ」ある描写で表現されていて、読み進めていくほどに惹かれていく。

最初は本当に表紙買いしただけだったが、中身(ストーリー)も素晴らしい。騙されたと思って読んでみたら、必ずこの世界観に釘付け間違いなし。

 

まずイラストが可愛い。私好み。(聞いてない)

服のシワや立体感のある陰影の付け方、それに髪の毛の毛先の流れ方等、それら含む全ての面においてハイクオリティ。まさに神絵師の中の神絵師。

そして文字による描写に関しては、キャラクター一人一人の個性がしっかりと差別化されていて、その証拠にセリフから誰が喋っているのか分かりやすい。

また「秋玻」と「春珂」という二つの人格を、全くの別人のように描写するのではなく、適度に価値観を似せて描いており、そこもまた「繊細」だなと感じた。 

 

  • 設定

「二重人格の少女との三角関係の恋」という、自分では到底考えられないアイデアに脱帽した。これでも一応創作活動をしている身としては、それを考えられる岬先生の脳味噌を是非頂戴したいくらい。笑

正直この作品は『二重人格』という要素を除けば、ごくありふれた恋愛作品よりも、さらにありきたりな日常を描いた作品となってしまい、それはつまりチーズカレーにチーズが入っていないのと同義である。チーズカレーはチーズが入ることによって、カレーというありふれたジャンルから、オリジナリティを持ったメニューとして確立される。

つまるところ、この作品におけるチーズとは『二重人格』という要素なのである。『恋愛』というカレーに『二重人格』というチーズを振りかけることで、この作品は他の恋愛作品とは一線を画す作品へと昇華し、やがてココ◯チのチーズカレーのように、圧倒的な頂点へと君臨することになるのであろう、と私は思っている。

 

 

という訳で『三角の距離は限りないゼロ 5』について語っていきましたが、いかがでしたでしょうか。

この作品は前回ご紹介した『千歳くんはラムネ瓶のなか』と同じくらい、今私が大注目している作品ですので、皆さんにもこの面白さを共有できたらいいなと思っています。

 

最後に謝辞を述べて締めとさせていただきます。

この記事をここまで読んでくださった方々、どうもありがとうございます。

今後も面白いライトノベルを沢山紹介していきたいと思っていますので、よろしくお願い致します。

 

今回はここまで。

ではでは〜